「般若心経~」20
「般若心経」について少しずつ私が勉強したことをお話しています。
今回は・・・
前回ご説明しました、無明と老死って何ぞやについてお話してみます。
この二つの言葉は「十二因縁(じゅうにいんねん)」と言って
仏教で考える人の苦しみの原因を絶ち、苦しみを無くす為の条件なんですね。
十二因縁とは
「無明(むみょう)」 ・・・ 煩悩(迷いの中にいる)
「行(ぎょう)」 ・・・ 業(カルマ)(自発的に行動する)
「識(しき)」 ・・・ 取捨選択(好き嫌いをする)
「名色(みょうしき)」・・・ 心体(心理と身体の構成要素)
「六処(ろくしょ)」 ・・・ 感覚(眼耳鼻舌身意)
「触(しょく)」 ・・・ 六処に対して実際に接触すること
「受(じゅ)」 ・・・ 触によって受ける気持ち(感受)
「愛(あい)」 ・・・ 渇愛(欲望と願望)
「取(しゅ)」 ・・・ 執着・掌握
「有(う) 」 ・・・ 生存(存在していること)
「生(しょう)」 ・・・ 誕生(生まれること)
「老死(ろうし)」 ・・・ 老いと死
般若心経では この 「無明」と「老死」のお話の間に「乃至(ないし)」が入っていましたので、
無明 から 老死 までの十二因縁全てを指しているという事になりますね。
お釈迦さまって結構省略して話しているんですね。弟子たちもしっかりと勉強しておかないと本当に何を言っているか
解らなかったと思います。(汗)