忠兵衛ぐでんぐでん日記

高知の歴史好きが作ったプチ武将列伝&ざっくばらんな話集等です。

土佐逸話集

【楠と八幡大菩薩】

天文13年(1544年)如月の子の刻(0時~2時頃)岡豊城中にある楠の巨木が突如轟音と共に倒れた。この楠周囲は一丈(約3m)高さは十丈を越える大きさであった。 岡豊城主長宗我部信濃守(国親)はさっそく城下にいた池澤と名乗る天文に明るい卜者よ呼び…

【弟よりの刺客】ー津野親忠ー

1600年(慶長5年)関ヶ原での敗北から土佐に戻った長宗我部盛親は、井伊直政よりの助言もあり、家臣たちを集めて大坂にて内府(徳川家康)に謝罪すべく上坂について相談した。 「成り行きとはいえ、この度の事は致し方ない事である。今は一刻も早く大坂…

【盛親夫人と國照】

長宗我部盛親の妻は盛親の兄弥三郎信親の娘であった。元和元年(1615年)5月、長宗我部盛親及び、その息子らは幕府への反逆罪により京都六条河原にて斬首の刑に処された。夫人は夫が徳川に捕縛された事を伝え聞くと、心を痛め京都まで上る旅路にでたが…

白蛇

戦国時代、土佐国弘岡に、「松梛盛衛門(まつなぎせいえもん)」という若者がいました。 父「松梛盛宗(まつなぎもりむね)」は、土佐国安芸郡の豪族であった「安芸国虎(あきくにとら)」に仕えていましたが、国虎が「長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)…