忠兵衛ぐでんぐでん日記

高知の歴史好きが作ったプチ武将列伝&ざっくばらんな話集等です。

「般若心経~」17

「般若心経」について少しずつ私が勉強したことをお話しています。

今回は・・・

無眼界」( むー げん かい )
乃至無意識界」( ない しー むー しー しき かい )

「眼界」というのは(がんかい)とも言って漢字の通り解釈すると視界と同じ意味
です。目に見える範囲全てこれを少し過大解釈すると

考える事の出来る全ての範囲(世界)」と捉える事もできます。


このあたりはお釈迦様がどちらの事としてお話しされたかは分かりませんが・・・

私としては「眼で見える全ての世界は無い」が妥当だと思います。

 

理由はこの次のお言葉で

乃至無意識界」と話されているからです。

では、こちらを解説しますと

乃至(ないし)」の漢字の意味は接続子でこの文字の前から後ろに至るまでという

意味で例としては

干支は ねずみ 乃至 いのしし だよ。

(干支は ねずみ から いのしし まで だよ)となります。

 

一旦続きに移りますね。

意識界」というのは人が考えたり湧きおこったりする思いや感情の世界と解釈すれば良いと思います。

この言葉の前に

「無眼耳鼻舌身意」
「無色声香味触法」

というのがありましたよね。

頭の無を除けて縦に並んだ2つの漢字をそれぞれ見てみると

「眼・色」
「耳・声」
「鼻・香」
「舌・味」
「身・触」

これって人間に備わっている五感ですよね。

おお~すごいぜお釈迦様!!

 

でプラス「意・法」は俗にいう第六感になるんですね~

で、この眼界(がんかい)って「眼・色」の部分の事なんですよ。

 

つまり

「眼・色」・・・眼界(眼識界)
「耳・声」
「鼻・香」
「舌・味」
「身・触」
「身・触」・・・意識界

になって 「眼界から意識界までぜーんぶ無いんだよ」って解釈されます。

ここまで師匠から無い無いって言われると弟子も大変ですよね~


PS 先ほどの一覧で眼界と意識界の間って気になりませんか???

書いておきますね^^

「眼・色」・・・眼識界(がんしきかい)
「耳・声」・・・耳識界(じしきかい)
「鼻・香」・・・鼻識界(びしきかい)
「舌・味」・・・味識界(みしきかい)
「身・触」・・・身識界(しんしきかい)
「身・触」・・・意識界(いしきかい)