「般若心経~」14
「般若心経」について少しずつ私が勉強したことをお話しています。
今回は・・・
「是故空中」( ぜー こー くぅ ちゅー )
「是」は「この」というニュアンスで大丈夫だと思います。
「このお菓子おいしいね。」のこのです(笑)
では
「故」とはどういった意味なんでしょう。
故(ゆえ)とも読みなすが、「事柄が起こる理由」といった意味となります。
簡単に言うと原因でしょう。
なので
「是故」とは「この原因としては」といった解釈になりますね。
次に
「空中」です。くうちゅうと素直に解釈しちゃうと少しあれ?っとなりますね。
この原因は空中??
お経は基本漢字一文字一文字で考えていったほうが間違った解釈を防ぎやすいですので、
「空」だけピックアップしますね。
「空」はもうたくさん出てきていますが、「何もない」事を現します。
「中」は(なか)という意味なので、
「空中」は「何もない中」となりますね。
是故空中だけで言葉を考えると何かしっくり来ませんね。
だって
「この原因は何もない中なんですよ」っていきなり言われても・・・です。
この部分は前後の文字を挟んで考えるといいです。
少しさかのぼって
舎利子(弟子の名前)よ。
「是諸法空相」(全てのことは何もないんだ。そして変わっていくんだよ)
「不生不滅」(生まれないし、滅びない)
「不垢不浄」(汚れてもないし、キレイでもない)
「不増不減」(増えも減りもしないんだ)
「是故空中」(この原因は何もない中にあるからなんだよ)
とつなげると違和感が無くなってこないですか?