黒川元春
〇 【黒川 元春】(くろかわ もとはる)
〇 生没年不詳
元春は土佐国「長宗我部兼序(ちょうそかべかねつぐ)」の次男として生まれました。
「国親(くにちか)」の弟であり、「元親(もとちか)」の叔父にあたります。
若い時国親と不仲になり、伊予国へと移り住みました。
伊予周敷郡(しゅうふぐん)黒川にある黒川山城主「黒川山城守通矩(くろかわやましろのかみみちのり)」
と義兄弟となり、通矩を兄と慕うようになります。
その後通矩の力を借りて剣山城(つるぎやまじょう)を築きます。
時期ははっきりとはしていませんが1530年ごろと言われています。
元春はこの頃に通矩の妹を娶って一門になります。そして姓を「黒川」にします。
〇元春をかんがえる
元春なんですが、出生が不明なので、一説では長宗我部とはまったく関係が無いという話もあります。
国親との間に何があったのか分かりませんが、土佐を出る必要があるという事は命を狙わられるくらいの確執があったのかもしれません。
黒川家は、河野家に仕えて勢力を持ちますが、秀吉の四国征伐時に「小早川隆景(こばやかわたかかげ)」に攻められて剣山城は落城してしまいました。